【こやなぎでんきが考える防災】災害時に思うこと①~北海道胆振東部地震での大停電
こんにちは。小柳ひろみです。
私のスマホは何故かご近所の地震じゃなくても緊急地震速報が鳴るんです。
9/6の午前3時にもけたたましい音を立てて地震の発生を伝えてくれました。
常々大地震が来ると言われている道東ですから「くるのかー❗」と身構えたけど、よく見たら【胆振】でした。
中標津も少し揺れて(震度2でした)震源地は気になりましたが、明日も仕事なので寝ようとして、ちょっとだけTwitterを開いたら、目に入ったのが釧路の方の【停電した❗何で?】の呟き。
何となく予感がしてよくスマホを見たら充電ランプが消えています。
中標津も停電していました。
もう少しTwitterを見てみると、どうやら全道的に停電しているようで簡単には復旧しないらしいということがわかりました。
この時、私の頭の中に浮かんだのは、タイマーセットしたご飯は炊けない❗ということ。
朝ごはんとお弁当どうしよう❗でした。
コンビニでお弁当なんか買えないだろうから、外に働きにいく長女には何か食べ物を持たせなきゃと思ったのを覚えています。
そして、お店の乾電池、懐中電灯、ラジオの在庫はどうだっけ?でした。
過去の経験から、これらは絶対に売り切れるだろうなと予想できました。
とにかく少しでも休もうと思って横になりましたが、なかなか眠れませんでした。
大変なことになるとドキドキしていました。
この日は晴れ。
いつもより早く起き出して、まずはカセットコンロを探しました。
我が家はIHコンロなのでこれがないとお話になりません。
ボンベも3本以上はあったので、少しホッとしました。
これでパックご飯を湯煎して、お弁当用にお握りを作って、残りもお握りにして朝ごはん。
おかずはウインナー茹でて、冷蔵庫に残っていたサバをフライパンで焼いたり、野菜を茹でたりで何とかなりました。
冷蔵室も冷凍室も極力開けないように調理しました。
冷凍室はたぶん開けなければ、けっこうイケるはずと思っていました。
実は、忙しくてあまり買い物に行けてなくて生鮮食料品がほとんどない状態だったのも慌てずに済みました。
お店を開店してみると、予想通り乾電池や懐中電灯、ラジオを買いに次々とお客様が来店します。
当然、お店にも電気は来ていないので薄暗い中、レジも開かないので電卓を叩きながら対応しました。
途中で車から電源をとってレジを開けてお釣りの対応も楽になりましたが、計算が電卓手打ちは変わりません。
わたしは、前に3.11の時に電池の在庫が少なかったのが悔やまれたので、電池は常に棚いっぱいの在庫を心がけていました。
この日も、うちのお店で在庫できる最大限の在庫はあったんです。
ても、開店2時間後の11時には単1がまず売り切れて、その1時間後くらいに単2単3と売り切れてしまいました。
懐中電灯やラジオ、スマホ充電関係のものは、もっと早くに売り切れていました。
それでもお客様は、ひっきりなしに来店してくれて申し訳なかったです。
今回の停電は夜中の遠く離れた場所の地震が原因で起こったものでした。
中標津は震度2でしたから、気づかず寝ていて、起きたら停電でなぜ?という人も多かったと思います。
そして、いつも停電が長い時間になることはないので、すぐにつくんだろうなと思っていた人も多かったと思います。
情報入手手段を何も持たない人は、最初の行動で出遅れた人も多かったのではと思います。
うちのお店でも、午後から夕方にかけてそういう方の来店が多かったです。
停電で店の電話もスマホも通じなくて、ポータブルラジオも全部売っちゃって、わたしたち自身もかなりの情報弱者になってしまったり、いろいろと考えさせられることも多い1日でした。
正しい情報をどう伝えていくか、大きな宿題だなと感じています。
そして、災害時に電気屋として何ができるのかをしっかり考えていきたいな思います。
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